より快適なお部屋づくりのために
1.温度感
紫みの赤〜赤〜橙〜黄の色相(暖色)は暖かく感じる。 青緑〜青〜紫みの青の色相(寒色)は冷たく感じる。

POINT
同じ温度でも、暖色と寒色では体感温度は摂氏3度ぐらい異なると言われています。
また温度感は、同一色相でも明度や彩度に影響され、個人差もあります。
温度感は色彩設計の重要な要素の一つです。例えば、夏に浴室を設計するとブルーなど寒色系のタイルを使いがちです。すると夏はさわやかで良いのですが、冬はより冷たく、寒々しく感じてしまうので注意が必要です。
暖色か寒色、どちらかでの極端なコーディネートは、冷房費や暖房費にも影響します。
色相環で暖色と寒色の間に位置する黄緑〜緑、青紫〜紫〜赤紫は中性色と呼ばれ、極端な温冷感はありません。
無彩色(白・灰・黒)は、場合によって温冷感が変わります。
たとえば、雪の白は冷たく、綿の白は暖かく感じます。また、赤などの暖色と配色すれば暖かく、ブルーなどの寒色と配色すれば冷たく感じます。

2.興奮・鎮静感
暖色系・高採度色は刺激が強く興奮色になる。 寒色系・低彩度色・低明度色は鎮静色になる。

POINT
興奮色は、血圧を上げて元気が出ます。鎮静色は、血圧を下げて落ち着かせます。
子供部屋を高彩度色にすると落ち着かず、勉強に集中できません。
住宅はリラックスできることが基本ですから、低彩度色をベースにして構成します。

3.重量感
低明度色ほど重く感じる。 高明度色ほど軽く感じる。

POINT
重量感は、明度に一番大きく左右されます。また、好きな色は軽く感じる傾向があります。
部屋全体を暗めの色彩で仕上げると重厚に、明るく仕上げると若々しく、カジュアルな雰囲気になります。
現代のインテリアにおいては、通常、天井を明るく、床を暗く、壁はその中間の明るさで選色することが多いのですが、これは、天空は明るく軽い、地面は暗く重いという本能的な感覚に根ざしたもので、安定感や安心感が得られるからです。

3.重量感
高明度・暖色・低彩度色は軟らかく感じる。 低明度・寒色は硬く感じる。

POINT
無彩色は素材に影響されます。綿や雲の白は軟らかく、陶磁器の白は硬い。黒いハンドバックは軟らかくも感じます。
素材と色の硬軟感を合わせて考えると、素材のもつ質感を強調したり、逆に意外性も演出できます。

3.重量感
高明度色・暖色は手前にあるように見える。 低明度色・寒色は遠のいて見える。

POINT
階段の踏づらや踊り場などで部分的に色を変えると、距離感が狂い、踏み外したり、つまづきやすく、けがの原因になります。
インテリアの壁の色など、低明度の寒色(紺色など)にして距離感を表現しようとしても、自分の周囲を取り巻いてしまうと、広さよりも暗さの圧迫感の方が強まります。

3.重量感
高彩度色は強く派手に感じる。 低彩度色は弱く地味に感じる。

POINT
硬くて強い、柔らかくて弱いと感じた場合は、強い色は低明度、弱い色は高明度になります。
配色として考えた場合は、組み合わせた色のコントラスト(色相・明度・彩度の差)が大きいほど、強く感じます。

3.重量感
周囲の色彩との明度差が小さいとわかりにくい。 周囲の色彩との明彩度が大きいほどわかりやすい。

POINT
ものは周囲の色彩との対比で見ているので、まわりと異なる色ほど見えやすい状況になります。三属性の中でも明度が最も大きな要素で、サイン表示、案内板などで重要です。
高齢者は黄色は識別しにくく、青色はくすんで黒っぽく見えます。この目の水晶体の老化現象は、個人差が大きく一律には論じられませんが、色覚異常と同様に、従来は見過ごされていました。
色覚に異常のある人や、高齢者にも識別しやすい表示デザインにするには、地色(背景色)と図色(文字や絵柄の色)の明度差を大きくつけると効果的です。

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