より快適なお部屋づくりのために
8.親近性
身近な色は親近感が高まる 見慣れない色やふさわしくない色は疎外感がある

POINT
肌色、クリーム色、茶系色など、身体に近い色や自然界でよく見かける色は、親近感が高まります。
個人の嗜好により変りますが、一般に暖色系は親近感が大きく、寒色系は冷たく感じるので疎遠感があります。

9.経時感
高彩度色・暖色は、目に刺激が強いので疲労しやすく、時間を意識しやすい。 低彩度色・中性色〜寒色は疲労が少なく、時間を意識しにくい。

POINT
教室、会議室などは、落ち着いて神経を集中できるように、過剰な色刺激を与えず低彩度色を基本に選びます。

10.大小感
低明度色ほど小さく縮まって見える。
高明度色ほど大きくふくれて見える。

POINT
周囲の色より明るい色ほど大きく見えます。
工業製品の色や、人が太って見える、スリムに見えるというように、ファッションの色彩にも応用されます。

10.大小感
経験から色と香りが結びつく

POINT
黄緑色はやわらかく、すがすがしい香り、キンモクセイの香りで淡い黄色を連想するなど、色彩は嗅覚とも連動しています。


赤、橙、黄系色は食欲を増す。 紫系色は食欲を減退させる

POINT
キッチン、ダイニング、飲食店などの色彩設計で注意が必要です。赤や橙色の中華料理店や、クリーム色やベージュ、ブラウンのレストラン、これらは、赤、橙、黄の色相で食欲をうながす色です。ファーストフード店のように赤や橙がより高彩度で装飾されていると、刺激も強く、同時に客足の回転効果もあります。
自然界で実りの色は、大半が赤〜黄赤(橙)〜黄、あるいは野菜の黄緑〜緑系色です。紫系色は少なく、その色自身が毒々しく警戒心を呼び起こします。
個別の色で見ると、赤色は甘いイメージと辛いイメージ、黄色はすっぱいイメージ、ブラウンは苦いイメージを持つ色です。

参考文献
「建築と色彩 インテリアから景観まで」学芸出版社刊

著 者

宮後 浩
(株)コラムデザインセンター代表取締役
(株)コラムデザインスクール学長
1946年生まれ。多摩美術大学立体デザイン科卒業。建築設計事務所を経て、(株)コラムデザインセンター設立。
建築、インテリアのデザイン、色彩計画および建築パース全般を手掛けると同時に、近畿大学建築学科・芸術学科の非常勤講師として、また、(社)インテリア産業協会、JR西日本など、建築・住宅産業分野の多数のところで後輩の指導に携わっている。大阪府技能検定委員。
ホームページ
http://www.column-design.com/
E―メール
miyago@pearl.ocn.ne.jp

渡邊 康人
(株)日本カラーテクノロジー研究所専務取締役
1953年生まれ。大阪芸術大学環境計画学科卒業。グラフィックデザイン、建築、などの職歴を経て、(株)日本カラーテクノロジー研究所設立。
建築・土木構造物・大規模プラントなどの色彩設計、「大阪市色彩景観計画」など都市景観の色彩計画、プロダクツの色彩設計、市民と行政の協働のまちづくり活動などにかかわる。町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー、大阪ガスインテリアデザインスクール、商工会議所ほかで色彩教育にも携わっている。

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