その1〜静かな暮らしを守る床材〜

■騒音は暴力です

都会は騒音に満ちており、せめて家の中ぐらいは静かであってほしいと願うものの、そう簡単に騒音のストレスから逃れられないのが現代人の悩みです。
とくに集合住宅では、木質床の採用が増えるにつれて、騒音トラブルが社会問題化していることはご承知のとおりです。
静かな生活環境をつくるには、屋外の音が室内に侵入するのを防ぐことのほかに、室内で発生する音を小さくし、その音が隣接する部屋に伝わらないように工夫する必要があります。
歩くことで生ずる歩行音やモノを落としたり飛び跳ねたりしたときの落下衝撃音、それに椅子などを動かしたときの擦過音など、床面で発生する騒音は少なくありません。
したがって、室内の騒音を小さくするには、床材そのものが優れた防音性能を備えていなくてはなりません。
カーペットは「発音性」「衝撃音に対する遮断性」「吸音性」のいずれの防音性能についても優れた床材であることが各種の実験によって科学的に証明されておりますので、その実験データを列挙します。

■騒音を出さない床材

無響室内で、タッピングマシンを用いて床材をトントンと叩き、各種床材ごとに発生した音の大きさを測定した結果、カーペットをたたいた時の音の大きさは硬質床材(塩ビタイル、木質床、クッションフロア)を叩いた時に比べて10〜15dB(デシベル=音の大きさの単位)も小さいことが判明しました。

通常、音が10dB大きくなると、人間の耳には2倍の大きさに感じるところから、床材を硬質系の床材からカーペットに替えると床面で発生する音の大きさが半分以下に激減し、とても静かになることがわかったことになります。
その逆のケース、つまり、カーペットを取り払って硬質床材に張り替えた場合は、床面で発生する音が2倍以上もうるさくなる、ということでもあります。

■騒音を出さない床材

建物の2階床面(コンクリート)上に置いた各種の床材をタッピングマシンで叩き、その音を階下の騒音計で測定、コンクリート床を直接叩いた時に比べて、各床材を敷設した場合に階下に響く音がそれぞれどれだけ緩和されるかを調べたところ、次のことがわかりました。

また、「吸音性」についても、カーペットはすべての周波数において、硬質床材よりも吸音率が高いことが判明しました。英国の建設省は、床部分で発生する大半の衝撃音は、床をカーペット敷きにすることによって解消するという調査報告書を公表しています。
繰り返しますが、騒音は暴力です。
カーペットは、住空間の騒音暴力をなくす、もっとも効果的な防音床材なのです。

「カーペットはすばらしい」
(発行:日本カーペット工業組合・株式会社インテリアファブリックス協会・日本化学繊維協会)より抜粋

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